腐敗していく声は果実をじわじわと喰らい
じれったい、ただゆっくりと這うように侵していった
砕けて、
投げ出した手はまだ結末を知らずにいる
みずから下せたならどんなにか
この場所に幕を閉じることさえ出来ないのだ
ゆるゆると退廃し
些細な、本当に些細なこと
それだけで私はこの呼吸を止められる
目を閉じるより先に
もういいのではないだろうか
熟しすぎた果実が
意思を失って落下する瞬間
私は過ぎ去った夢から覚めるのだろう
この足が地面を踏みしめ
やがて歩き始める
私の全てがそれを拒絶しようと叫んだとして
事実の正しさは揺らぐことのない
それがどんな摂理を超えていこうともきっと
091101